午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

2021-01-01から1年間の記事一覧

食べる(2)

自分のなかで、根本的な組み替えが起こっている。今までわたしが<<わたし>>だと思っていたものは消滅していく。わたしは戸惑い、赤子の状態からまた、「食べる」ことを学んでいく。 今のわたしにとって「食べる」ことは比喩だけではなく、本当に食べることす…

わからない論

今日は、朝起きたときからちょっと尋常じゃないくらいに眠く、何もできていない。最近また、ブログの更新頻度が増えている。それだけ、現実がうまくいっていないということか。しかし、現実がうまくいっていないのは、必ずしも悪いことではなく、内的な発見…

やり直し

「青春は永遠に、はじめからのやり直しだ」。 ことあるごとに、わたしを救ってくれた岡本太郎の言葉だ。この言葉が、たった今、コロナ禍などでめちゃくちゃになったわたしの調査計画に向き合い、立て直す気力を与えてくれた。 この文章を書く直前まで、病み…

29

昨日、29歳になった。今日は、やることが多いはずなのだが、あまりにも眠いのでなにもしていない。仏教の本を少し読んだり、考え事をしたりしながら過ごしていた。 昨日は恋人と一緒に、犬鳴山を訪れ、カフェで地鶏を使った焼き肉を食べ、七宝瀧寺を参り、車…

食べる

夢を見た。 自分は、青森県に出張かなにかで出かけている。JR青森駅で車を借りて、出張先の山奥に向かった。目的地まではナビを使い、舗装された道路で簡単にたどり着くことができた。用事が済んで、帰ろうとしたが、道に迷った。もっとも、帰る前から、自分…

個性

なぜだかわからないが、とても心を病んでいる。行き止まりを感じる。先週の土曜日に日本社会学会で発表したときは、もっと生き生きとしていたのだが。 臨床心理士の先生の指導のもと、ユング派の治療方法であるアクティブ・イマジネーションというのをやって…

停滞

もはや、このブログではおなじみの、停滞期である。締切が近いのに、本当に、やる気がしない。今朝も作業をせずにこのブログを書いている。もう、博士号も取れる気がしない。諦めかけている。もう、疲れた。

金木犀

11月になった。金木犀が香り、紅葉している木を少しずつ見かけるようになった。私は鼻が効かないので普段匂いを気にすることはあまりないが、金木犀の匂いだけは好きだ。秋が来たなって思う。 TAが終わり、大学から帰ってきて、ビールを飲んでいる。最近では…

10月

23時を回っている。疲れ切って、一息つこうとウイスキーと氷の入ったグラスを用意した。 毎日、本当に忙しい。コロナは落ち着いたらしいが、そんなことには全然関係なく、日々のプレッシャーは強く、いつも焦らされている。将来の見通しは不安定だ。ひさびさ…

琥珀エビス

今日はもう、本当にやる気がしないというか、疲れ切っていた。9月締切のものが3つもあるのに、まったく手がつけられなかった。もう疲労が限界近くて、まだ17時くらいなのにビールの缶を開けた。 琥珀エビス。秋の楽しみのひとつだ。家には昨日作った栗ご飯も…

秋の気配

23時44分、ジャズを聴きながらウイスキー「余市」を飲んでいたら、急にブログが書きたくなった。だから書いている。 昨日、この前査読が通った論文が出版され、手元に届いた。小さいジャーナルだが、とても感慨深かった。自分がなにかを活字にしたのは、8年…

追われる

締切に追われて追われて、他の院生の研究の進み具合に焦りに焦り、夢にまで出てきて、今も事態は変わっていない。しかしながら、今日は手を止めて、プールへ行き、今はYoutubeチャンネルをみながらインスタントコーヒーを飲んでいる。そうしたら、今まで追い…

影の力

最近、臨床心理士の先生とのセッションのなかで、ユングの「影」の概念にハマっている。ユングのいう影とは、自己の一部で、「生きられなかった自分」「自分の認められない部分」のことを指すらしい。河合隼雄先生の『影の現象学』という本では、影には集合…

仕込み

最近、アウトプットがなくてかなり焦っている。しかし、毎日やるべきことは少しずつ確実にやっているとも思う。それらの作業は、面倒だが避けて通れないものだ。今は仕込みの時期。焦らず(といっても無理だが)やっていくしかない。

4度目の緊急事態宣言

前回「うまくいかない」というブログを書いたあと、すぐに自分の姿勢を見つめ直し、淡々と研究をこなすスタイルを確立し、恋人とも楽しく過ごしてかなり充実した日々を送っていた。 しかしながら、ここにきて唐突に大阪に緊急事態宣言が発令されることとなっ…

7月

ひさびさに、うまくいかない。もっとも、20代全体で言えば、うまくいかないのがデフォルトだったのだが。 完全に失速どころかほとんど停止している。もう、研究を投げ出してしまいたいと思っている。業務量は多すぎて追いつけない。もう、無理だと思う。他の…

6月の終わり

6月が終わる。深夜23時過ぎ、フラワーカンパニーズの『深夜高速』を聴きながら、一息ついてウイスキーをハイボールにして飲んでいる。明日はワクチン接種だ。 今日、TAをしている先生の代打で急遽統計学の授業を学部生にする機会を得た。臨時とはいえ、学部…

スピカ

気がつけば6月も終わりそうだ。梅雨のまっただなかである。来週にはコロナワクチンの接種も控え、コロナ禍は収束が見えはじめた(と信じたい)。そして、彼女と出会って一年になる。今では、彼女に対して感謝の気持ちしかない。彼女と出会ってから、日増しに…

自由

深夜0時過ぎ、ウイスキーをハイボールにして飲んでいる。グレンファークラスのカスク・ストレングスとかいう強めのウイスキーだ。そして、この記事を書こうと思った。 月の見える夜、恋人と大きな公園を散歩した。噴水のようなモニュメントの前に座って、ぽ…

雲間の光

長い雨の合間、調査旅行から帰ってきて、私は今、生きようとする意志にあふれている気がする。生きようとする意志、それは、雲間に見える太陽の光である。 土を踏み、風を感じ、調査を行なう。調査先でさまざまな人に出会い、研究を超えた人生の指針となるよ…

見ること

人は、見られることを渇望する。そう考えると、世の中の人の動きがけっこう単純なものに見えてくる。 見られたいという欲求は、ときに生死に関わるほどの重大ごとである。ありのままの姿を見られないがために、人は苦しみ、疎外を感じ、空虚さを覚え、承認を…

再びコロナ

最近は、いろいろとうまくいっていたが、ここにきてまた暗雲がたちこめてきた。大阪府が、再び緊急事態宣言を発令するという事態になって、予定していた来月のフィールド調査が危なくなってきたことがそれだ。研究費はあと2年で切れる。そんななか、フィール…

呪いを解く

最近、NHKのプロフェッショナルでエヴァンゲリオンの作者である庵野監督を見て、思った。「この人、呪われてるな」と。苦しみながら、追い詰められながら制作する彼の姿を見て、最初は制作に呪われているのかと思った。だが、そのあとよくよく考えてみると、…

雨が降りそう

4月になった。常に追われて息をつく間もなかった3月と、忙しい4月中旬の間で、不思議な空白ができている。今の天気は曇りで、雨が降りそうだ。こういう日は、決まってやる気が出なくなる。そして、不思議と文章が書きたくなる。 曇りの日はいつもわたしは調…

2020年度も、あと残すところわずかである。わたしは、溜まった書類に悪態をつきながら、インスタントコーヒーを飲んでいた。 昨日まで、高校の友人が遊びに来ていた。彼とは、地元の大学院に通っていた修士課程のころによくあっていたが、そのときと比べると…

選択と縁

島にいた頃からか、選択と縁の対立について時折考えている。 22歳、学部生のとき、就活で「ご縁があったら」という言葉を頻繁に聞いた。私はその言葉が好きではなかった。「ご縁」という言葉は、なにかを選択できなかったこと、具体的に言えば望み通りの会社…

3月

気がつけば3月になっていた。しかも、もうあと1週間ほどで4月になってしまう頃である。外出はあまりしないが、今日大学に行く途中に桜が少し咲いているのがみえた。 相変わらず、都会のうるささには気が休まらない。しかし、そんななかでもお気に入りのパン…

耕す

とても晴れた土曜日だ。洗濯物を干して、陽の光を浴びていてゆっくりしている。平日はうるさい向かい側の会社も、今日は静かである。さきほど、新しいウイスキーが届いた。 今日は小説を書いていた。今は「小説塾」の2番目の課題の短編に取り組んでいる。締…

再構築

先程15時くらいにブログの記事を書いたあと、カウンセリングに行ってきた。自分のことをセラピストに話すことは、それだけでかなり創造的な作業だった。KJ法を開発した川喜田二郎先生が『発想法』で述べているように、整理することはそれ自体、極めて創造的…

春の気配

2月になった。今日は春のような暖かい陽気さを感じる。ラジオで知ったビッケブランカの『うらら』という曲を聴いている。大阪生活も慣れてきて、落ち着いてきたように思う。 最近、臨床心理士を目指す恋人の勧めで大学でカウンセリングを受けはじめた。通常…