午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

再構築

先程15時くらいにブログの記事を書いたあと、カウンセリングに行ってきた。自分のことをセラピストに話すことは、それだけでかなり創造的な作業だった。KJ法を開発した川喜田二郎先生が『発想法』で述べているように、整理することはそれ自体、極めて創造的で発見的な作業である。セラピストの先生にいろいろ話すうちに、パズルのピースが口から飛び出し、以前とは別の場所にそれらが組み込まれていく感覚であった。

 

カウンセリングが終わったあとも近くの川を散歩しながら、いろいろな発見やひらめきがあった。そのとき、ひさびさに無心で夕日を眺めた気がする。普段は日常に追われているので、週1日、カウンセリング室という外界から象徴的に遮断された安全な場所でこうした内面的な作業ができるのはありがたかった。自分自身、わくわくしている。ユング派のセラピストである先生もおもしろがってくれていた。

 

20歳のときに構築した自分自身の物語を、再構築する段階に来ていた。その作業を、セラピストの先生に手伝ってもらっている感じだ。それに加えて、今日もうひとつ大きな出来事があった。家に帰った頃に、投稿していた論文の査読結果がメールで返ってきた。査読者はお二方とも好意的で、コメントに従って修正すれば掲載、という判定であった。ただ、それらのコメントはレベルの高い要求もあって、頭を悩ますものではあった。締め切りは3/5とタイトなスケジュールだった。ただ、査読者2人とも自分の分析結果の学術的・実践的意義を認めて「意欲的だ」と評価してくれていた。先程のブログのたとえでいえば、自分が作った「積み木」の意義を他人が認めてくれたということでもあった。

 

カウンセリングのゴール設定について、「最終的にはどんな形にしたいか」と聞かれたとき、「流れるようにしたい」と言った。今まで、栓が詰まってあふれそうな状態であったので、自分と社会が流れるように自然につながることを目標にしてもらった。自然体で、楽しく、やっていくつもりである。