午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春、桜

礼文島に移住する前、名古屋城近くの公園で桜を見た。 そのあと、島に移り住んだ最初の日、雪が降っていたのを鮮明に覚えている。 今日、2年ぶりに同じ場所で桜を見にいった。 島から帰ってきてからは1週間が経つ。 自分の中で、ひとつの物語が終わった気が…

違和感

礼文島から去って1週間が経った。 もうすっかり名古屋は春の匂いがする。先週まで礼文島にいたなど嘘のようだ。 歩きながら、考える。自分は20歳の時、何を感じたのか。 何を追い求めていたのか。なぜ礼文島に行ったのか。 20歳の時に三田キャンパスで感じ…

お金という「発明」

東京で4年半暮らしたあと、島で2年間過ごした。 私は学生時代、いわゆる「資本主義」、グローバリズムというものを毛嫌いしていた。 東京で生活していて、労働市場というように、人間も含めたあらゆるものに値札が付いている社会が嫌いで、カール・マルクス…

礼文島から東京へ

島生活が終わった。今は東京にいる。 学生時代、よく歩いていた東京をもう一度散策してみた。 たかが3年前の話なのに、ずいぶんと年月が経ったと思ってしまう。 あのとき、一体自分は何をそんなに悩んでいたのか。 自分とは何か、世界とは何か。 自分はいか…

掴みかけているもの、あるいはまったく掴めそうにないもの

「春の嵐」ー私の住む礼文島にとっては完全に冬の嵐ーが、かなりの量の雪を残して、北海道の北のほうへ去っていった。 島に春が近づくということは、私にとって島を離れる時期が近づいているということだ。事実、あと2週間で私は島を去る。 この島で何を得て…