午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

研究

秋の気配

23時44分、ジャズを聴きながらウイスキー「余市」を飲んでいたら、急にブログが書きたくなった。だから書いている。 昨日、この前査読が通った論文が出版され、手元に届いた。小さいジャーナルだが、とても感慨深かった。自分がなにかを活字にしたのは、8年…

雲間の光

長い雨の合間、調査旅行から帰ってきて、私は今、生きようとする意志にあふれている気がする。生きようとする意志、それは、雲間に見える太陽の光である。 土を踏み、風を感じ、調査を行なう。調査先でさまざまな人に出会い、研究を超えた人生の指針となるよ…

選択と縁

島にいた頃からか、選択と縁の対立について時折考えている。 22歳、学部生のとき、就活で「ご縁があったら」という言葉を頻繁に聞いた。私はその言葉が好きではなかった。「ご縁」という言葉は、なにかを選択できなかったこと、具体的に言えば望み通りの会社…

問い

ここ最近、ずっと走っていた感じがしていたが、今日は家でゆっくりしていた。ゆっくりしていると、いろいろなことを考える。未消化だったあれこれが、自分の理解のなかでゆっくりと場所を与えられて、自分のそれまでの理解と紐付いたひとつの解釈として落ち…

切実さ

10月も終わりに近づいてきた。大阪生活も半年が経った。最近は、太陽の塔やハーベストの丘という堺市にあるローカルな遊園地に行ったりしながら、研究にも精を出している。今住んでいる「あびこ」という場所も、まあまあ気に入っている。 生活は安定し、研究…

よく視る

休日だったが、オンラインで学会に参加した。(もう、ずっとこのzoomでのスタイルでいいのにと思う)。 このところ、研究が伸び悩んでいて苦しい。「新しい」知見を出すことに苦戦している。まるで産むことをせっつかれているニワトリのようだ。それに社会学…

停滞

雨が降っている。数時間前も同じ書き出しでブログを書いた。あれから、Zoomでゼミがあった。今回は、人の発表を聴いているだけだった。 研究が、停滞している。もうずっとだ。途方に暮れている。今の私にとって、研究は雪かきのようなものである。雪かきをし…

雨が降っている。少し苛立っている。 今、やろうとしている農村研究の先行研究を相変わらず調べているのだが、なかなか自分が使えそうなパラダイムがない。そもそも、今日の社会学は混乱している。共通の理論というものがない。そんななかでも、都市社会学は…

可能性を狭める

引っ越してから1ヶ月が経った。その間いろいろありながらも(なにもないということがありながらも)なんとか今日まで生きている。 今日、研究者養成事業を所管する国の外郭団体から大学を通して、自分の個人研究につく予算の交付内定の知らせが来た。付いた…

原点

引っ越しから一週間以上経って、部屋も整ってきた。ただ周知の通りCOVID-19の流行のせいでほとんど外には出ない日々が続いている。 修士論文を仕上げてから、研究については燃え尽きと自信喪失を味わう日々だったが、ここに来て筋トレにおける超回復のように…

科学的態度の有用性

目下我々は、3つのウイルスと闘っている。ひとつめはもちろんCOVID-19、そして2つめはデマ、3つめは不安だ。全部等しく厄介で、生命と経済にダメージを与える。人々の意識に影響を与えるニュースをはじめとしたメディアは、構造的に人々の不安を煽るように出…

編集

修論の締切があと14日に迫っている。にもかかわらず、クリスマスから年始にかけては遊び呆けていた。昨日になって急に「やばい」と思い、今日は机にむかったものの、全然進まない。とりあえず根性論的に労働時間(修論に向かっている時間)を増やせばいいの…

内省

ここ数日間、天気が悪かったせいか、どん底に沈んでいたのは昨日書いたとおりだ。そして今日は、天気が良いせいか心配になるくらいハイな気分になっている。様々なアイデアが溢れ出て、自分でも制御しきれない。多幸感にあふれている。そのうちいくつかをこ…

assertionからargumentへ

修論のドラフト提出間近にあって、壁にぶつかっていた。 しかし「壁」は、ふとしたきっかけで、乗り越えることはできないにしても相対化される。私の場合、打開のきっかけは友人とのラインであった。「壁」を感じた日の夜、ラインで得たきっかけをもとに満月…