午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

2018-01-01から1年間の記事一覧

追い求めてきたもの/いるもの

2018も今日で終わりである。 礼文島生活に始まり、大学院進学、ラオス農村に滞在、出会いと別れ、非常に充実した1年だった。 私が今まで追い求めてきたもの、そして追い求めているものとは何か。 それは、「本当のこと」である。 本当のこととは何か、本当…

つながりよりも大切なもの

長い長い内省の末、私の人生において、前回の記事にて述べたつながりよりもさらに大切なことがあるのではないかという結論に達した。 それは、外でもない、私自身である。 今まで、自分はつながりに対してあまりにも従属的であったというか、受け身だったの…

つながり

つながりの重要性をひしひしと感じる。それは別に、自分がソーシャルキャピタル論をやっているからではない(逆は成り立つかもしれないが)。 自分が苦しむほど、自分になる。 言葉から表層的で形式的なものが濾過されて、純粋な魂に近づく。 「他の人と比べ…

心の風邪

心が風邪をひいたのかもしれない。 ラオスから帰国して1週間、心のエネルギーがEmptyに近づいている。 なぜかはわからない。 院生生活が、中だるみに入ったのだろうか。 いろいろあったことで、単純に疲れたのか。 この生活に飽きてきたのか。 今書いている…

Laos

In Laos, I engaged fieldwork for 10 days as a class of our graduate school. Time goes so fast, now I'm at Chubu International Airport. I realized that I experienced many things after entered graduate school. Something happened in my recent…

待つ

何事もない日は 辛い日は 愛を囁きたいのに誰もいない日は 雪が降るだけの日は うまくいかない日は 希望が持てないような日は 昨日の幸せを思い出す日は 誰かの白い吐息を眺めていたい日は 笑いたいけど分かち合えない日は ただ 静かに待つ

研究個室とコーヒー

最近、大学図書館の最上階で院生のみが使える研究個室があることを知り、そこでこもって授業の準備や研究している(文系の研究は、本とパソコンさえあればどこでもできる)。 先程、授業での発表が終わり、コンビニで淹れたコーヒーを飲んで一息ついている。…

ふたたび雨

非常に短いスパンで、人生の停滞期が訪れる。 大学のキャンパス内のカフェで、Bill Evansを聴きながら傘をさす人々を眺める。 といえばずいぶんと余裕があるように感じられるが、実際は全然そんなことはない。 寝不足で、小さな悩み事に駆られ、朧気に外を見…

ある日の夜

秋のせいだろうか。夜が来るたびに気分が激しく落ち込む。 何もかも、やるせない気持ちになる。 前に進もうとはしている。しかし、あまりにも前を見すぎているせいか、研究の実力が全然追いつかない。作る、というのはものすごいエネルギーを消費するわりに…

希望

人生、思い通りにいかない。 このフレーズは巷に溢れているが、実際、本当にその通りであると思う。 大学院生活、恋人との関係、将来のこと......文字に起こせばありふれたことであっても、主体として経験した時の感情の起伏、あるいは苦悩は計り知れない。 …

椎葉村

しばらくぶりであるが、もしかしたらたまにこのブログをのぞいてくれている人がいるかもしれない。 そんな人たちに向けて、記事を書きたいと思う。 今、学部時代の友人にもらった和紅茶を飲みながらこの記事を書いている。 決して安くはない和紅茶と、近くの…

Questions about “meaning of my life"

What is a question recalled when we close our eyes? One of them is the question about meaning of our lives, everyone may think it once. Actually, when we walk around a city, we can easily find advatisements that tell you “I'll teach you yo…

「生きる意味」について

目を閉じると、我々の前に現れる問題とは何か。 そのうちのひとつ、おそらく多くの人が一度は考えたことがある問題、それは自分が生きる意味とは何か?という問いかけである。 実際、街を歩けば「生きる意味を教えます」という類の文言を掲げる宗教団体を見…

想像力

想像力とは、恐ろしいものだ。 自分を天高く飛ばすこともあるが、奈落の底に突き落とすのも想像力だ。 私の想像力は、私にとってはまったく外部にあり、自分でコントロールすることは不可能に近い。そのリヴァイアサンは、何かを引き金にして、「不安」とい…

書くことについて

書くことは、対立することなのかもしれない。 書くことを通して、自分自身や、世界と対立し、乗り越えて形にする。 大学院に入学し、修士論文を書くにあたって、早くも壁にぶち当たっている。 その「壁」はいくつもあるのだが、その壁の一番大きな部分はやは…

考え事

礼文島から帰還して、数週間が経った。 大学院の授業までにはまだ間がある。その間、近所を散歩しながら自身の生き方等について考えた。思いついたことを、論理性を無視してとりあえず書いてみる。 -- 自分は変わる。社会も変わる。 しかし、自分の変化はあ…

春、桜

礼文島に移住する前、名古屋城近くの公園で桜を見た。 そのあと、島に移り住んだ最初の日、雪が降っていたのを鮮明に覚えている。 今日、2年ぶりに同じ場所で桜を見にいった。 島から帰ってきてからは1週間が経つ。 自分の中で、ひとつの物語が終わった気が…

違和感

礼文島から去って1週間が経った。 もうすっかり名古屋は春の匂いがする。先週まで礼文島にいたなど嘘のようだ。 歩きながら、考える。自分は20歳の時、何を感じたのか。 何を追い求めていたのか。なぜ礼文島に行ったのか。 20歳の時に三田キャンパスで感じ…

お金という「発明」

東京で4年半暮らしたあと、島で2年間過ごした。 私は学生時代、いわゆる「資本主義」、グローバリズムというものを毛嫌いしていた。 東京で生活していて、労働市場というように、人間も含めたあらゆるものに値札が付いている社会が嫌いで、カール・マルクス…

礼文島から東京へ

島生活が終わった。今は東京にいる。 学生時代、よく歩いていた東京をもう一度散策してみた。 たかが3年前の話なのに、ずいぶんと年月が経ったと思ってしまう。 あのとき、一体自分は何をそんなに悩んでいたのか。 自分とは何か、世界とは何か。 自分はいか…

掴みかけているもの、あるいはまったく掴めそうにないもの

「春の嵐」ー私の住む礼文島にとっては完全に冬の嵐ーが、かなりの量の雪を残して、北海道の北のほうへ去っていった。 島に春が近づくということは、私にとって島を離れる時期が近づいているということだ。事実、あと2週間で私は島を去る。 この島で何を得て…

高踏的な

光を求める私は暗がりの中 見慣れた光景、よくなじんだ思考回路 見た、真っ黒な海に浮かぶ月 高踏的な、世俗に塗れたため息は、 黒い海の底に通じた世界を相対化して とても馬鹿馬鹿しくなった 自分自身とは無関係に ただ月が

何かを捨てるということ

何かを捨てるということは、意外と簡単だ。 人生をやり直したかったら、環境を思い切り変えればいい。 私自身、東京暮らしを捨てて日本最北の離島で仕事を始めた。 しかし、どうしても捨てることのできない、厄介なものがある。 それは、他でもない、自分自…

街角

信号のある交差点の 向かい側に立っている おとなしそうな可愛い女の子は もしかすると いつの日かとんでもない男に自分を奪い去られることを夢見てるのかもしれない 大人になる前 ひどい男に騙されて でもそんな男に限って 澄んだ夜の空の飛び方を 知ってい…

雨の雫

午後の雨が、降りしきる。雨の音を聴いた場所は、東京。または、どこかの国。 雨が降るたびに、微妙に異なる感情を重ね合わせる。 それらは液体にもかかわらず、徐々に堆積して、ひとつの大きな塊となっている。 あるいは私は、悲しむために生まれてきたのか…

名古屋

生き辛さを感じる。 どれほど「あなたは価値のある人間なのよ」と言われても、それをにわかに信じることができない。 この社会で、弾かれている気分になる。 それは、自分が日本社会の一定数の人々が信じている価値規範=「常識」を心の底から嫌っているから…

2018

「一年の計は元旦にあり」ということで、自分の生き方を再検討する。 ここでは、その目的を達成するために、大学時代の友人で現在千葉県いすみ市で地域おこし協力隊をしているAくんと比較する。 Aくんは自分と同様、仕事における自由を求めている。しかし、…