午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

暗闇

最近、研究がうまくいっていたと思っていたのに、急に奈落の底に落とされたような状況になっている。11月末の論文の締切に間に合うのか、今書いているものを論文として仕上げられるのか、そこへの不安が引き金になり、一気に足場である理論枠組みへの懐疑、…

問い

ここ最近、ずっと走っていた感じがしていたが、今日は家でゆっくりしていた。ゆっくりしていると、いろいろなことを考える。未消化だったあれこれが、自分の理解のなかでゆっくりと場所を与えられて、自分のそれまでの理解と紐付いたひとつの解釈として落ち…

切実さ

10月も終わりに近づいてきた。大阪生活も半年が経った。最近は、太陽の塔やハーベストの丘という堺市にあるローカルな遊園地に行ったりしながら、研究にも精を出している。今住んでいる「あびこ」という場所も、まあまあ気に入っている。 生活は安定し、研究…

組み換え

28歳を目前にして、自分自身が少しずつ生まれ変わっていることを感じる。以前より、背骨で立っている感じがする。それは絶対感であり、自分自身に対するある種の信頼だった。 その背骨を支えているふたつのもの、それは研究と文学だった。小説塾を通して、自…

秋の公園

台風が過ぎ去って、秋にしては暑い日だった。日本学術会議に対する任命拒否の是非で世間は盛り上がり、私のメールボックスにもいろいろな学会が(金太郎飴のように)学術会議の任命拒否に関する声明なるものを発出しているが、私にはそもそも今日における「…

バランス

日曜日の午前中にzoomで開かれていた学会が終わって、毎週日曜日に来てくれていた彼女も今日はこれないということなので、久々の空いた時間にぼうっとしていた。ぼうっとする時間は大切である。それによって、普段溜まっていたフラストレーションや、それに…

運命

秋の夜長に、山下達郎の『kissからはじめるミステリー』を聴きながら、運命についてまじめに考えていた。今はフランスにいる友人がかつて「私の教授は運命論者なんだよね」という話を繰り返ししていたのが妙に印象に残っていた。私は彼女の話を通して間接的…

10月

ふと気がつけば、10月になっていた。大阪へ来てから半年が過ぎていた。COVID-19は相変わらず収束の気配が見えないが、この間私はなにもしていなかったわけでは決してない。なんだかんだで、しっかりと大阪で青春を楽しんでいた。 9月頭に電車と踏切の騒音か…

晴れの日

先日は、友人に「生きるのが苦痛だ」と訴えていた。最近、COVID-19による社会への影響、新天地での「新しい生活様式」、研究のプレッシャー等が降り注いで、ものすごいストレスを感じていた。それはまさに、慢性的な神経痛であった。 しかしながら、そんなギ…

お行儀

最近苦しんでいる閉塞感の理由のひとつに、「お行儀が良すぎる」ということが有るのだと思った。研究費をもらっている大学院生、そんなものに絡め取られてしまっている。そんな(世間的には大したことない)肩書の中ですら、自分は窒息しそうになっている。 …