午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

日常の交差

久々に「生きる意味がわからない」という状況に陥ったまま、ベッドで寝転んでいた。今から思えば天気が良くなかった。 一日中家で過ごそうと思ったが、15時すぎにたまたま大学図書館で面白そうな本があるのをOPACで見つけたので、そのまま大学へ行くことにし…

夜と霧と大学

家に置いてあったヴィクトール・フランクルの『夜と霧』を読んだ(私が読んだのは旧版だったが、読みやすかった)。何気なく手にとって、そのまま一気に最後まで読んでしまった。 夜と霧 新版 作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子 出版社/メーカー…

今頃

気候がよくなってきた。 春の陽気とともに、キャンパスには元気な大学生が溢れている。 去年の今頃を思い出す。今頃は、幸せの絶頂だった気がする。 今の自分はどうすることもできず、ただ部屋で窓を開けてアコースティックギターを弾く。 今頃、向こうは何…

曇空

低気圧のせいか、急になにもやる気が起きなくなった。 迫り来る書類を脇にどけて、始めたばかりのアコースティックギターを引っ張り出す。 CMaj7の音にずっと聞き惚れていた。 全てから逃れたい。 この閉塞感のある街も、自分の状況も、生きる意味もどこかで…

社会学を1年間やってみて学んだこと

東京での学会発表が終わり、慌ただしく家に帰ってきた。 社会学を大学院で学び始めて、ちょうど1年が経った。方法論的に混乱していて、「わけのわからない」学問だなあという印象は相変わらず強いが、学んだことを忘れないうちに書き記しておく。 そもそも、…

それだけのはなし

最近は、朝起きてプールで泳ぎ、午後からはブックカフェで論文を書き、夜は本を読むという生活をしている。といえば随分と余裕のある暮らしをしているのかと思うだろうが、内実心のうちに焦るものがあり、実質会社のオフィスで忙しく仕事をしているのと心持…

昼と夜のあいだ(断章)

夢と現実の間くらいに、ほんの小さな隙間があった。 裂け目はいつのまにか大きくなり、空に向かって大量の水が吹き出して、それが雨になって落ちてきた。裂け目は、女性器の形をして、うごめく体温と粘り気があった。