午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

編集

修論の締切があと14日に迫っている。にもかかわらず、クリスマスから年始にかけては遊び呆けていた。昨日になって急に「やばい」と思い、今日は机にむかったものの、全然進まない。とりあえず根性論的に労働時間(修論に向かっている時間)を増やせばいいのかと思って座っていたのだが、文字を見つめているだけで修論は1mmも動かない。これは自分にやる気がないせいなのかと思っていた。しかし、どうもそうではないらしい。

 

自分が今置かれている状態は、引っ越し日の前日である。家財道具などをすべて片付けて箱に入れて整えなければならないのだが、全然やる気がしない。重いピアノなどは然るべき日に解体して回収してもらう必要があることを頭ではわかっているのだが、全然やる気がおきない。なぜか。それは、ピアノが重くて、動かすのが面倒だからである。

 

今の修論も同じ状態だ。ほとんど出来上がっているのだが、完成してはいない。この章のこの節に置いてある文章とあの節の文章とを統合しなければならないが、それぞれがもともと置いてある場所の文脈を背負っているし、引越し先のスペースにも文脈があるので統合するのも手間がかかる。つまり、引っ越しと同じ状況である。

 

そう思っていたら、自分が今ぶち当たっている(おそらく)最後の壁が何なのかがわかった。それは「編集」という作業である。個々を見れば面白い。言いたいことはいろいろある。しかし、うまく伝わっていない。何が言いたいのかよくわからない。そんな状況のために必要なのは、「編集」である。そのことに気がついた。つまり、自分が何もできていなかったのは、やはり理由があったのだ。このことに気がつけたのは、年始にプロの編集者をしている小学校の同級生にあったからかもしれない。

 

竹槍でつっこむより、考えて試行錯誤することが、自分の方法であると再確認した。さあ、ブログばっかり書いてないでがんばろっと。