午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

負けず嫌い

今日は雨だ。なんだかやる気がしない。まあ、いつものことなんだが。日常に激しく追い立てられる。毎日のようにプレッシャーをかけられ、焦ってしまう。今日中に仕上げたいプレゼンがある。しかし、やる気がしない。だから私はコーヒーを丁寧に淹れる。

 

もう、頑張ることに疲れた。ああ、20代は、ひたすら頑張ってきた。追い立てられるように。周りと比べるように駆り立てられる。「比べないようにしよう」としても、根が深すぎて、それがとても難しい。勝ち負けばかりを気にして、人一倍努力したが、倒しても倒してもキリがない上に、疲れてきて動けなくなってきた。こういうところはちっとも変わらず、成長していないなあと思う。負けを認めることができない。長大な勝ち負けのリスト、承認欲求のラットレース。なんのために闘っているのかわからず、苦しくなってきた。もはや頑張ることはできない。ガソリンが、残っていない。「自分らしく」といったって、常に生活の基盤を脅かすようなもろもろの力に対処するたびにエネルギーがすり減り、生活破綻まで追い込まれそうになる。貯金があったって、少しも安心できない。希望が見えない。

 

頑張らなければ、底辺暮らしになってしまう、というような危機感を煽られる。人に低く評価されることに慣れていないものだから、そんな状況に陥る自分を想像するだけで、頑張らなければと思う。人から低く評価されることに耐えられない。だから自分を実力以上に大きく見せてしまう。だが、皮肉なことに、身体は正直で、もう頑張りたくないといっているようだ。とうとう、身体に鞭打っても、身体のほうがいうことをきかなくなってきた。

 

社会から退避したい。しかし、その夢も叶わない。だから結局、パワポを作ることになるだろう。それがなににつながっているのかわからないまま。自分のペースでいきたいが、社会はなかなかそれを許してくれない。わたしは途方に暮れている。