午後のまどろみ

らくがき未満 / less than sketches

再び緊急事態宣言

2021年になった。大阪に来て9ヶ月が経った。ここにきて、再び緊急事態宣言が発令された。以前発令されたのは、大阪に引っ越したその日だった。

 

先程まで家にいた彼女を見送り、久々にウイスキーを飲んでいる。部屋にあるアレクサに、「コルトレーンをかけて」というとジョン・コルトレーンをかけてくれる。アレクサは、年末帰省したときに会った小学校の同級生に勧められた。買ったEcho Show 5は予想していた以上に音質が良い。彼女がいつもより早く帰ったので、ブログを書いてみようという気になった。

 

修士論文を提出してからちょうど一年が経つ。修論は、自分のなかでは成長のための通過儀礼(イニシエーション)だった。修論提出時間ぎりぎりに大学のキャンパスを走りまわったのがもはや懐かしい。あれからコロナになって、フィールドワークにはいけず、せっかく獲得した研究費はだぶつき、プレッシャーだけが苛烈で、大変な思いをしている。

 

それでも今日までなんとかやってきているのは、支えてくれる恋人や家族のおかげだ。支えていてくれる恋人に感謝している。当たり前だとついつい思いがちであるが、どれだけ日々彼女に救われていることか。年は6歳下だが、尊敬する、対等なパートナーとしての関係が築けている。

 

緊急事態宣言を受けて、これからまたしばらく精神的な強いストレスに悩まされそうだ。抗不安剤も使っている。それでも前を向いてどんずまりにならずに済んでいるのは、彼女のおかげだろう。

 

彼女とおなじ光を見たい。そう強く思っている。それはほとんど、祈りに近い感覚である。