午後のまどろみ

らくがき未満 / less than sketches

余裕

部屋が整い、新しい生活(といっても外出自粛の生活)のリズムが整ってきた。新しい部屋は私好みの機能的、合理性を重視した部屋であり、基本的には無駄なものは一切ない。部屋の中心にデスクと椅子が置かれ、その上にデスクトップ型のiMacが置いてある。その両脇に本棚があり、基本的には自分の研究に必要な本が入っている。研究に最適化された部屋だ。

 

基本的にはそうなのだが、片方の本棚の上には「島の風」と書かれた書が飾ってある。また、部屋の脇にはKORGの電子ピアノが置いてある。また、本棚には僅かながらヘルマン・ヘッセ安部公房などのお気に入りの小説や、ハンナ・アレントの本など研究にほとんど関係ない本が入っている。それらは、この部屋の遊びの部分であり、余裕である。これらがなかったら、本当に息の詰まった部屋になってしまうだろう。

 

今飲んでいるコーヒーはお気に入りのマリメッコの黄色のマグカップに入っている。コーヒー豆は、お気に入りのコーヒー豆屋さんから買ったケニアの深煎りだ。ただ 、そういったお気に入りのものだけではなく、お気に入らないものも同様に大切に使えればいいなと思っている。