午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

堕落

雨が降っている。7月ももうすぐ終わるというのに、梅雨はまだ終わっていない。今日から4連休だが、コロナの再拡大の影響もあって私には関係ない。

 

最近は、堕落の極みである。一日中、ベッドに寝転がっている。たまにオンラインのゼミで、それっぽい文学談義をして流す。女の子と寝る。コーヒー豆をミルで挽いて、その匂いを思いっきり吸い込んで肺に流し込む。もう開封してから1ヶ月近く経つ豆だが、それでも香りは良い。

 

堅実で立派な社会人である両親の元で暮らす実家生活を離れて4ヶ月近く、物事の本質を観ようとする女の子と出会って2ヶ月近く経った。「ちゃんとしていなければならない」というような「当たり前」の社会規範は自分のなかで再び括弧にくくられた。人生の(社会システムによって割り当てられた、あるいは押し付けられた)「目的」は放棄した。あまりにもバカバカしいから。「キャリアアップしたい」「よい社会人になりたい」「よい研究者になりたい」そんなものは全部ゴミ箱に捨てた。

 

目的地のない人生ほど愉快なものはない。誰もなにも自分に期待しない。コーヒー豆の匂いを肺いっぱいに吸い込む素晴らしさがわかれば満足だ。ただ、先程ゴミ箱に捨てた研究だけは、後でこっそりともとの場所に戻すことになるのだが。

 

気だるい、毎日である。