午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

そいつ

最近、体調がものすごく悪い。最初は風邪でも引いたのかと思ったが、どうやら無意識下のストレスによるもののようだ。吐き気がとまらず、少し気を抜けば発狂しそうになる。

 

ものすごいストレスにさらされている。それなのに、無駄に考える時間があるためいろいろと考えてしまう。矛盾しているようだが、時間に追われてもいる。うまくいくかうまくいかないかは向こうの出方次第で、こちらはもうどうすることもできない。そんな状況に来ている。こちらとしては、もう"Good Luck"を祈ることくらいしかできない。そんな状況におかれて頭がおかしくなりそうである。それでいて、いろいろな書類を期日までに揃えなければならないため、そんな状況の心を無理やり動かして前に進ませなければならない。気休めは効かない。

 

最近改めてわかったのが、人生のわからなさである。人生とは理解不能である。考えても、それを上回る力で押し流される。自分はあまりにも無力だ。災害の多いこの国で生まれ育ち、礼文島という自然が厳しい場所を経験したからなおさら、どうしようもなさ、無力感、諦めを覚える。しかし一方で、諦めない、創り出すという近代的、ヨーロッパ的なエートスも身につけており捨てることができない。中途半端でいいじゃないかと自分に言えば言うほど、何者かになりたいと言う自分がシャウトする。自分は、とんでもない人間になりたいんだ!という心の叫びが聞こえる。それは解放されることを望んでいるモンスターだ。そいつから目をそらすことにそろそろ限界を感じている。

 

そいつは、自分に努力することを要求する。こんなもんじゃない、折れるな、諦めるな、もっと上にいけと。私は嫌だがそいつが叫ぶ。見せてやれ、と。お前が観ている景色を、他の人にも見せてやれと。すなわち、作品を作れと私に命じる。

 

昨日までの自分の戯言には飽き飽きとしている。自分の関節外しとでも言えるようなことをしたい。自分をぶっ殺して、その先に進みたい。「決断」したい。決断とは決めて断つこと、すなわち昨日までの自分と断絶して新しい自分として前に進んでいくことだ。それは不死鳥のようなイメージだ。積み上げるんじゃない、ゼロ地点に立つんだ。はじめからやり直すんだ。岡本太郎も、「青春とは、永遠にはじめからのやり直しだ」と言っていた。自分は別に青春をしたいわけではないが、それでもゼロの地表に立たなければ前に進めないことは肌で感じる。そして爆発する。持てる力を爆発させる。自分はそれを望んでいる。

 

そのためには、チャンスをものにしなければならない。同じチャンスは二度来ない。世の中そんなに甘くない。しかし、辛くもない。確実にチャンスを仕留める。そのためには準備が必要である。抜かりなく、準備する。あと2週間だが、精魂尽き果ててでも熱が出ても準備する。そして闘いに挑む。試されているなら、応えなければならない。そして、自分はそれをできると信じている。やるときはやる。それが重要である。それが自分との信頼関係を構築する唯一の道である。

 

きつい、苦しい。だが自分が行く道は間違っていない。だめだったらもう、だめでいい。そうしたらグダグダしながら負け犬じみた感じで生きていくさ。それでいいじゃないか。負け犬上等。だがまだ現状負けてはいない。一矢報いてやる。相手の思い込みを破壊して、才能という名の爪痕を残してやる。自分は負けない。自分自身に。もう逃げることはできない。人生そんなに甘くない。絶望的に、ポジティブに生きる。

 

がんばれ、自分。きっとうまくいく。