ひとりになった途端、夜の恐怖と底の深い寂しさに囚われる。
置き去りにされたような感覚、なぜ生きているのかという見たくもない問いかけ。
電話越しの女性は、かつて私が書いた小説を読み返したと話してくれた。それは、かつての私のすべてを封じ込めたものだった。
自分の思考に耽溺していると、いつのまにか同じような道に捉えられてしまう。自分一人で暮らしていると、いつのまにか似たようなものを似たような調理法で繰り返し食べるようになってしまう。そんな自身の「癖」に、今の私は飽き飽きしている。
人生の到達点が見えない。というかまだ、登り始めたばかりなのだ。今夜はベッドの上で踊ろう。