午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

お金

これから再び実家を出て一人暮らしをするということで、家計簿管理サービスにクレジットカードや銀行口座を連携させ、ざっくりと収支をモニタリングすることを始めた。

 

自分はあまりお金を使わない方であり、いろいろと主観的には我慢しているつもりだったが、よく考えれば全然そんなことはない。学部卒業から今までの5年間を振り返ると、大きな出費は引っ越しだ。ここ5年で横浜→東京→名古屋→北海道→名古屋→大阪と5回も引越している。何百万円にもなるだろう(馬鹿なんじゃないのかな)。また、大学院の学費修士だけで総額120万円かかった。博士課程は減免申請の結果にもよるが、もし全く減免されなかったら総額200万円程度だろう。加えて、修士時代に働いていなかったことによる機会損失は500万円程度である。

 

身の丈にあった出費をというが、自分の身の丈に自分の稼得能力がまったく追いついていない(という言い訳)。お金がないくせに、ウイスキーならジャックダニエルは嫌だ、ビールなら発泡酒は絶対に飲まない...と妙に強い拘りがある。前向きにこだわっているのではなく、安物を摂取すると自分の身体(体調)がおかしくなってしまうという強迫観念のようなものがなかなか捨てられない。

 

日々、お金のことばかり考えている。学費の減免申請、研究費の申請、税金をいかに安く抑えるか(節税方法を考えるのはもはや趣味)...研究をしているのか金勘定してるのかわからないほどだ。綱渡りである。こんなとき、安心材料は貯金である(昔はヒモ気質だったが、もう懲り懲りだ)。だから20代後半の自分は月4万円ほど定額貯金をしようと思う。そうすれば学振DC1の期間で140万円貯まる計算だ(初月は除く)。

 

こんなことしてて楽しいかって?楽しいんだな、それが。お金がないほうが、クソって思うから、研究は捗る気がする。先のことはわからないけれども。内田百閒は借金を話の種にエセーを書いて金を回収していたらしい。そのうちお金の話を本にすることをモチベーションに、この生活を続けたいと思う。

 

ただひとつだけ言うとすれば、この生活が出来る(た)のは親のおかげである。感謝しつつ、社会に還元する道を探りたい。