午後のまどろみ

らくがき未満 / less than sketches

抜け出すことのできないまま、とうとう沼に嵌ってしまった。

沼の上では力一杯もがいても、その場で沈んでいくだけだ。

 

20代後半になり、自分が気がつかない間にルールが若干変わった気がする。

まわりが生活を築いていく中で、自分は一体何をやっているんだと思う。

 

加えて、「好きなこと」を目一杯やってよいという側から見たらこの上ない環境に置かれていても、その「好きなこと」がうまくいかずに自信や方向感覚も失っている。

 

ある意味で、「いつか好きなことができたら」と憧れながら自分の意志を抑圧して生きている方が幸せだと思う。少なくとも、もしそうならば自分に不満があるのはまわりの状況のせいにできるから。

 

リスクをとって自分の「やりたいこと」を選択した(というよりそうするよう追い込まれたと言った方が正しい)ものの、出口が見つからない。

こんな感覚は生まれて初めてだ。

まるで、樹海に行ったらコンパスが使えなくなったかのようだ。

まわりは誰も本気で助けてはくれない。かといって、自分でなんとかすることもできない。

 

 

どうすればよいのだろう。答えはまったく思い浮かばない。