午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

東京

再び東京

ちょうど1ヶ月ぶりに学会で東京を訪れた。主観的には、前に礼文島・東京に行ってから2週間くらいしか経っていないように思える。 今、自分は正念場にある。修士論文の締切が近い。博士課程の院試も受けなければならない。そのために大学院・指導教員を探さな…

東京

礼文島でのフィールドワーク、東京での2日間の学会が終わって今、夜行バスを待っている。合計で20年以上住んでいる名古屋よりも、5年だけ住んだ東京の方が自分の本当の故郷である気がする。この街では、アイデンティティの形成期にいろいろと考えた。そのと…

礼文島から東京へ

島生活が終わった。今は東京にいる。 学生時代、よく歩いていた東京をもう一度散策してみた。 たかが3年前の話なのに、ずいぶんと年月が経ったと思ってしまう。 あのとき、一体自分は何をそんなに悩んでいたのか。 自分とは何か、世界とは何か。 自分はいか…

東京

「自分は何者なのか?」 馬鹿げた問いの立て方だと思う。しかし、問いかけが頭から離れない。 自分は島で生活に埋没していた。それは退屈でも、都会に帰ってから思い出せばとてもキラキラと輝いていた。島で炭に火をつけていたことなど嘘のように、すました…

自分の中の神話

少し、自分の過去を振り返ってみようと思う。 自分は、記憶の中にひとつの神話を持っている。それは20歳のときの話だ。 大学3年の当時、軍靴ならぬ就活の足音が聞こえてきたころの話。 20歳になった私は、はじめて自分の死、自分の社会的役割、そして人生の…

東京難民

今日、大家さんに鍵を渡して都内のアパートを出た。彼にお餞別に頂いた缶のサイダーを飲み干すと(こういう気遣いが素直に嬉しい)、今夜泊まる友人のアパートがある街へと向かった。 大きなスーツケースとカバンを持って、駅の近くのマクドナルドに入った。…

片付けの魔法

ミニマリスト、シンプルライフという言葉が流行っている。そのコンセプトは、文字通り、「必要最低限のもので、シンプルに生きてゆく」というものである。 東京の下宿先を引き払うので、自分が持っている服などに対して「いる、いらない、いらない、いらない…

I Should Care

曇りや雨の日は激しく気分が落ち込む。私の気分は天気と綺麗な相関関係がある。生きている喜びを感じるのは大抵が晴れの日、死にたいと思うのはほとんどが曇りの日。そして生の儚さに旅愁のような感情を抱く時には高い確率で雨が降っている。 今日のような蒸…

低気圧と身体

朝11時に起きると、あまりにも身体の機能低下が激しかった。「もしかして台風が来ているのでは?」と考えながら街を歩いていると、案の定人々の口から台風の話題が出た。やはりそうか、と私は思った。こういう時、私はほとんど身動きが取れなくなる一方、気…

ニートな日常

暇なので、最近のニート生活について綴ろうと思う。 朝は9時に起きている。平日も休日も、だ。今の自分にとって、平日と休日の間に境目はない。会社員時代は毎朝6時に起きて、7時前には家を出ていた。今は外に出る必要がない。生きることが仕事だ。 起床…

ツアー旅行と一人旅

オフィスで倒れて救急車で運ばれてから、ずっと東京から離れた実家の部屋にこもって、今後の生活について考えていた。 ひきこもりに関する本は何冊か読んでいたが、自分がひきこもりたいと思ったのは初めてのことだ。誰とも話したくなかった。何日もの間、た…

オフィスと照明

学生時代、私は曇りが非常に嫌いだった。気圧の低下で頭が痛くなるし、(思い込みかもしれないが)呼吸するのが苦しくなる。しかし、オフィスで働き始めた今、私は曇りを好むようになった。雲は、太陽から私の存在を隠してくれるからだ。 オフィスにいると、…

搾取される身体

労働とは何か。会社員として、デスクに座りながらふと考える。パソコンから目線を外すと、他の社員たちが忙しく電話、打ち合わせ、プリンターで印刷しているのが見える。私は今、白いカッターシャツを着ている。他の社員もそうだ。それはこの国の民族衣装の…