スーダンで今、革命が起きようとしているらしい。
首都にいる知り合いの方が教えてくれた。
彼から、リアルタイムの興奮が伝わってくる。
翻って、そのメッセージを受け取る私は、ブックカフェで静かにコーヒーを飲みながら三宅一生の作品集を見ている。
「革命」なんて言葉、ピンとこない。
地球上の、同じ瞬間の出来事とは到底思えない。
こうして、どこかの世界が平穏である裏側で、別の世界が混乱と暴動で渦巻いている。
この瞬間にも誰かが殺されて、誰かが血を見て興奮し、争い、私はブックカフェで雑誌を見ている。
ただ共通することは、どちらも確かに「存在する」ということである。