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天使の梯子 "Jacob's ladder"

礼文島

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礼文島は寒い。今日の最高気温は7度だ。日没は早く、日の出は遅い。ついに冬の気配が忍び寄ってくるのだ。

そんなわけで、この連休も家を出ることがなく、ストーブの前でじっとしていた。しかしせっかく礼文にいるのだからと思って、スカイ岬まで車を出して日没を見届けにいった。

 

車窓から薄明光線(天使の梯子)が見えた。日没に間に合うように、車を加速する。スカイ岬にたどり着いた頃には日没間近だったが、それでも十分に優しい光と波打つ海を見ることができた。

 

海を見ながら、自分の人生について考える。自分は何者か?と問いかける。北の果ての島は、考える時間だけはたっぷりある。

 

人間は、寿命の直前まで人間をやらなければならないのだと、隣の家に住むおばあちゃんとお茶を飲み、話をしながら思う。若さゆえかもしれないが、自分の自意識に悩まされる。

 

好む好まざるに関わらず、無理やりステージ上に立たされて踊っている。常に数秒後の筋書きを考えなければならない。そのための道具はいくつかあるのだが、それらはいまいち信用の置けないものだ。だから結局、自分の道具を発明しようともがくことになる。やっと何かをつかみかけたころに、人生は終わってしまうのだろうか。