午後の雨

らくがき未満

秋の礼文島、あるいは満天の星空

子供たちとの学芸会の練習を終えて、家に帰ってきた。学芸会では、ピアノ伴奏を引き受けていた。車を降りると、あまりにも星空がきれいだったので、再び車に乗って澄海(すかい)岬までドライブした。

岬のベンチに寝転がって空を眺めた。見渡す限り満天の星空である。海側は遮るものがなにもない。星に囲まれて、自分が北の果ての島にいることをはじめて理解した。

 

ふとしたきっかけで、子供にショパンの『子犬のワルツ』を教えた。島にピアノを弾ける人がほとんどいないので、ピアノが弾けるというだけで重宝される。まるでガルシア・マルケス百年の孤独』のピエトロ・クレスピみたいだ。その後、子供の母親が私に鮭といくらをくれた。

 

秋の空気はとても澄んでいる。星空を見ると、自分が生きていることを自覚する。その一瞬の感動は、一生かかっても他人には伝えきれないに違いない。

広告を非表示にする