午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

礼文島と東京を往き来して感じたこと

東京滞在を終えて礼文島に帰ってきた。私は島の澄んだ空気と夕焼け、そして秋の静けさに迎えられた。半年間島に住んでみて東京に帰ると、東京の良いところをいくつも発見した。

 

内面的な自由。東京は、内面の自由が尊重されやすい。また、どのような生き方をしていても、ある程度許容される。横文字の職業など田舎にはない肩書きがたくさんある。生き方に形を与えられやすい。それが今の自分にとってはとても魅力的に感じた。

 

島に帰り、家に着くとすぐに、となりに住んでいるおばあちゃんがシャケをたくさん持ってきてくれた。島のいいところもあり、東京のいいところもある。結局はバランスの問題であり、何がより重要で何が重要でないかの問題、つまりは価値観の問題である。

 

東京で学生時代の知り合いにたくさんあったが、みな一様に自分の人生と真剣に向き合い、葛藤していた。そして私自身、彼らに支えられているのだと強く思った。自分は今、若さを全力疾走している。さまざまな人の人生が、自分の人生と絡み合ってゆく。そのなかで、自分は何らかの答えを出さなければならないと思う。自分は今まで、内面的な声と向き合って生きてきた。社会とは基本的にはもともと他人のために作られたものであり、自分のためではない。今ある仕事や生き方は、自分にとっては既製服だ。既製服に身体を合わせるのもひとつの方法であるし、オーダーメイドの服を作るのもまたひとつの方法だ。

 

人生、まだまだこれからだ。飛行機から空を眺めながら、ふとそう思った。

 

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