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長崎

長崎

 

長崎ぶらぶら節 (新潮文庫)

長崎ぶらぶら節 (新潮文庫)

 

 

長崎に来て一週間以上が経った。正直ブログを書く気は全く無いが、変な義務感のようなものから、この記事を書いている。

 

ここ長崎に巨大な建物は存在しない。すし詰めの地下鉄も、毎日がお祭り状態のスクランブル交差点を有する地区もない。空気も悪くない。空は綺麗だ。それだけで、かなりのストレスから解放される。

 

路面電車に乗って、毎日図書館近くのカフェに行き、ゆったりと本を読み、眼鏡橋でほっと一息をつく。飽きてきたころ、長崎港に夕日を見に行く。今の私には、反発すべきものなどないし、ただ、ゆっくりと時が流れていくのみである。

 

現在、秋の大祭「おくんち」が開かれている。テレビをつけても、長崎新聞を読んでも、その話題で持ちきりだ。おくんちとは、各町が出し物を出して練り歩く、というものらしい。街を歩いていると、いたるところで笛の音を耳にする。山車や蛇踊りにお目にかかる。変わり種としては、「オランダ万歳」なるひょうきんな出し物がある。眼鏡橋付近を和傘を傾げて歩く和服姿の女性を見ると、洒落ているな、と素直に思ってしまう。

 

旧正月のランタンフェスといい、お盆の爆竹といい、おくんちといい、長崎市民は派手にやるのが好きなのか。墓の文字はどれも金色だ。この街にいると、ブリュッセルに滞在していたときのことを思い出す。ブリュッセルも、市内をトラム(路面電車)が走る、多文化を内包する穏やかな街だ。

 

過ぎ去った生活、東京のことも考えないでもない。これからの自分についても。しかし考えても仕方がない。私は、くんちを見物する。

 

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