午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

野生の思考

昨日は「雨」という記事を書いた。

 

hayatokat.hatenablog.com

 

今日は快晴だった。昨日と同じ人間とは思えないくらいポジティブで前向きな一日だった。

 

昨日、私の友人の中ではめずらしく「まともな」友人と連絡を取っていた。彼女は大企業につとめ、バリバリ出張をこなしている。

 

彼女の話をききながら、自分もわずかではあるが会社勤めをしていた時期があったことを思い出した。

 

思うに、大企業で働くことは、高級な食材が供されるホテルに缶詰にされること、動物に例えるなら綺麗で安全な動物園で過ごすことを意味していると思う。

 

別に、それが悪いことだとは全く思わない。大企業の社員とは、戦後の日本社会が生み出した社会保障の到達点だと思う。それを享受できるのはまさしく特権階級だし、そのポジションは大事に大事にするべきだと本気で思う。彼らのおかげで日本経済は回っているに等しい。また、彼らだけでなく、もちろん中小企業や一次産業の人々の労働はすべて尊い。役所にも尊敬すべき人間はたくさんいる。(個人的には、一次産業の人々が一番偉いと思っている)

 

ただ、それは私には合わないことが、学部を出て何年かではっきりした。ただそれだけのことだ。

自分は、動物園の檻から出て、野生で生きていきたい。そこらへんに生えている草を自分で見つけて頬張る方が、動物園で規則的に供される高級料理よりも数段おいしく感じる。

 

今日、大学で若手研究者のための奨学金のようなシステムの説明会があった。私はなんとしてでも研究を続けて生き延びてやる、目の前の困難なんて噛みちぎってやる、と泥臭く思った。

 

私はエリートではない。その変なプライドを捨ててすっきりした。今までの学歴も経歴も、全部クソくらえだと思う。自分はゼロだ。何も背負うものはない。研究やめたっていい。またゼロから人生やり直すだけだから。

才能あるかないかなんて知らない。あるものを出し切るだけだ。

 

「困難を乗り越えるたびに、人は強くなっていくんだよ」かつて私が人生に悩んでいた際、私が尊敬していた友人はそう諭した。今なら彼女が言った意味がわかる気がする。

 

「青春は、永遠にはじめからのやりなおしだ。」岡本太郎の言葉のうちで、私はこの言葉を一番気に入っている。