秋のせいだろうか。夜が来るたびに気分が激しく落ち込む。
何もかも、やるせない気持ちになる。
前に進もうとはしている。しかし、あまりにも前を見すぎているせいか、研究の実力が全然追いつかない。作る、というのはものすごいエネルギーを消費するわりに、進むのが異様に遅い(その代わり、ふとしたきっかけで劇的に進むこともあるが)。
いつだって、もがいている。理解されない。悲しみや寂しさの沼に沈んでしまうことも多い。何のために生きているのだろう?と思うこともある。
自分の感情の波に振り回され、疲れてしまう。何もやる気は起きない。いつだってそうだ。ギリギリまで何もしない。
人間の存在の基盤というものは、あまりにも脆いものだと思う。
もし資金がショートすれば、自明だと思っていたものが崩れてしまえば、大切な関係を失えば、あっけなく崩れ去ってしまう。
それは我々が、流動性の高い「後期近代」を生きているからなのか。