「一年の計は元旦にあり」ということで、自分の生き方を再検討する。
ここでは、その目的を達成するために、大学時代の友人で現在千葉県いすみ市で地域おこし協力隊をしているAくんと比較する。
Aくんは自分と同様、仕事における自由を求めている。しかし、仕事に対するアプローチが違う気がする。
彼が目指しているのは、ハンナアレントの分類に従えば「活動」である。対して、私が求めているのは、「仕事=制作」である。
「活動」がエネルギーを注ぎ込む先は、人と人の間にある。対して、「仕事」が直接的にエネルギーを注ぎ込む先は、自分の内側である。
人と人の間に生きている自分が溜め込んだもろもろの感覚を外へ出すのだ。
「活動」は、直接的に他人に向かうので、その分理解されやすい。対して、「仕事」が理解されるのは、それが世に出た後である。
今自分がするべきことは、自分が描いた道を信じることだ。結果が出るまで10年以上かかるかもしれない。そもそも、結果が出ないうちに死んでしまうか諦めてしまうかもしれない。
それでも、他の可能性を手放すという大きなコストをかけながらも、自分を信じる理由はあるか。
私は、苦しいながらも、「ある」と応えたい。
自分の作品をつくればいい。自分の研究をすればいい。
受け流せないものがある。割り切れないものがある。それが自分の才能だと、信じるしかない。