午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

礼文島

様々な力に流し流され、礼文島に来てから3週間が過ぎた。

稚内からフェリーで上陸した日、4月であるにもかかわらず結構な雪が降っていたのは今でも記憶に深く刻まれている。

 

今、日本最北限の地、スコトン岬にあるカフェにいる。かかっている曲は、アジカンサカナクションエルレなど、私が高校時代に聞いていた曲ばかりだ。見た目からも察して、おそらくマスターは同年代なのだろう。目の前にはトド島、そして海が見える。かもめがゆっくり飛んでいる。私は海の全く見えない地域で育ったが、こちらに来て、毎日海の表情が違うことを知った。

 

日々は慌ただしく過ぎる。気がつけばGWだ。明後日再び東京へ行くが、きっとまた、島に行く前には気がつかなかった東京の素顔に気がつくのだろう。

この島は自然が美しすぎて、どんなカメラ初心者でもカメラマンにさせてくれる。そして、カメラでは目の前の自然の美しさの何百分の一も捉えられない。

 

これから観光の季節になるらしい。非常に楽しみだ。