午後の雨 / Rain in the Afternoon

らくがき未満 / less than sketches

名古屋

八雲ほまれ

昨日、アフリカから帰ってきた旧友と名古屋で2年ぶりに再会した。こころなしか2年前より芯から透明で綺麗になっているように見えた彼女は、マラウイのコーヒー豆と彼女の出身地である島根の銘茶らしい『八雲ほまれ』を私にくれた。 捨てるのがもったいないよ…

クソライフ

鬱屈としたクソライフ 今飲んでいるのはアップルジュース 昼食代ケチったせいで まだ腹が減っている 久々のSUBWAY しかもドリンクを断るのに気が引けて 飲みたくもないコーヒーをつけたから 安くもない 空腹にカフェインで気持ち悪い 街を歩いてみる 清潔な…

転回

ここ数日、かねてよりの修論の提出締切の多大なプレッシャーに加えて、最近の状況変化により家でのストレスもあり爆発しそうだった。昨日などは眠れなくなり、自分では対処しきれないほどのストレス故に向精神薬に手を出そうとしたものの、昔もらったものを…

今頃

気候がよくなってきた。 春の陽気とともに、キャンパスには元気な大学生が溢れている。 去年の今頃を思い出す。今頃は、幸せの絶頂だった気がする。 今の自分はどうすることもできず、ただ部屋で窓を開けてアコースティックギターを弾く。 今頃、向こうは何…

春、桜

礼文島に移住する前、名古屋城近くの公園で桜を見た。 そのあと、島に移り住んだ最初の日、雪が降っていたのを鮮明に覚えている。 今日、2年ぶりに同じ場所で桜を見にいった。 島から帰ってきてからは1週間が経つ。 自分の中で、ひとつの物語が終わった気が…

名古屋

生き辛さを感じる。 どれほど「あなたは価値のある人間なのよ」と言われても、それをにわかに信じることができない。 この社会で、弾かれている気分になる。 それは、自分が日本社会の一定数の人々が信じている価値規範=「常識」を心の底から嫌っているから…

人生の寄り道

礼文島から一日をかけて、名古屋に戻って来た。束の間の滞在だ。 本屋の中をぐるぐる周りながら、自分の考えの中に没入する。 消費社会の象徴を眺めながら、自分が相手にすべきものを思い出す。 自分にとって礼文島での2年間は、人生の寄り道であった。それ…

名古屋

日本放浪を始めてからしばらく経った。その間、南は長崎、北は仙台まで各地を知人のつてをたどってあてもなく放浪していた。旅の途中に浜松のアート系NPOで働いたりもした。そして社会人になって1年が過ぎた4月から、仕事で北海道の礼文島に住むことになった…

私とトム

今、紆余曲折を経て名古屋で働いている。 自宅から勤務先へと通勤する際、毎日自宅付近の駅から市街地まで「トム」と一緒になる。「トム」は私が心の中で他人に勝手につけた名前だ。トムの素性は全く知らない。彼は一目見てダウン症だとわかる風貌をしている…